国交省が建設技能者の資格などの登録システム運用開始 (1/2ページ)


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 国土交通省は15日、建設技能者の資格や就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積する「建設キャリアアップシステム」の限定運用を開始した。建設業界で深刻化する技能者不足に対処するシステムで、建設各社が早期の実施を求めていた。3月までは24現場に限っての検証作業を進めるが、4月からはすべての建設技能者や現場を対象に拡大し、本格運用を始める。

 15日に報道陣に運用を開始した東京都内の2つの現場を公開した。現場入り口に設置されたカードリーダーに、技能者が各種のデータを登録したカードをあてると、当日の業務に就いたことを登録した。

 大成建設が元請けとなっている「麹町五丁目建設プロジェクト」で、地中の障害物を撤去する工事を担当するくい打ち工の職長は、「工事経歴が記録されることで、キャリアを客観的に証明できるようになる」と歓迎する。

 建設業界では、建設技能者が、さまざまな元請け工事事業者や現場で就労するケースがほとんどのため、技能者のキャリアや能力について、公平に評価できていなかった。これが待遇の改善が進まない最大の要因との指摘もあった。新システムによって、技能者のキャリアを明確にし、給与や処遇面を改善させ、現在は敬遠されている建設業の担い手を確保するのが狙いだ。

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