ドコモ、電通と屋外のデジタル広告会社を設立 効果を数値化

新会社「ライブボード」の社長に就任する電通の神内一郎テック&データインテリジェンス部長=16日、東京都千代田区(高木克聡撮影)
新会社「ライブボード」の社長に就任する電通の神内一郎テック&データインテリジェンス部長=16日、東京都千代田区(高木克聡撮影)【拡大】

 NTTドコモと電通は16日、デジタルサイネージ(電子看板)を活用した屋外広告を手がける新会社「ライブボード」を2月に設立すると発表した。出資金は50億円(資本金25億円、資本準備金25億円)で、出資比率はドコモが51%、電通が49%。

 ドコモは、携帯電話基地局の通信記録から付近を通行した人の数や年齢、性別などを分析している。この統計データなどを活用して宣伝効果を高め、屋外広告の市場拡大を狙う。

 新会社がドコモのデータを基に、看板を見た人の数などを推計する。広告効果を数値化することで、新規契約を獲得しやすくする。これまでは屋外広告に対する広告効果が不透明で他の媒体との比較ができず、新規顧客の開拓に課題があった。

 さらに、曜日や時間帯によって表示内容を自動で切り替えられるようにする。

 将来的には、実際の購買につながったかなど、より詳細なデータを分析する。第5世代(5G)移動通信方式の普及で、広告の詳細な内容を通行人のスマートフォンに表示するなど、新サービスにもつなげる。