【スポーツi.】“全て「動物の穴」”“時短推奨”…ゴルフ人口、ルール簡素化で拡大なるか (1/3ページ)

バンカーショットを放つ松山英樹。ルール改正で苦手な人に救済措置が設けられた=太平洋クラブ御殿場コース
バンカーショットを放つ松山英樹。ルール改正で苦手な人に救済措置が設けられた=太平洋クラブ御殿場コース【拡大】

 年が明けた。ゴルフの初打ちに行った。寒い。体が温まっていないからボールが曲がる。ラフに入った。探していると、偶然にもボールが靴に当たって動いた。自分のボールだった。

 「あっ…」

 元場所に戻して打った。従来のルールなら“誤所”からのプレーで“2打罰”になるが…。今年からは、故意でない行為の場合、ペナルティーなしでプレーができる。もちろん同伴競技者を呼んで、確認させるような時間の無駄もなくなった。

 難解な規則書

 2019年1月1日からゴルフ規則が大幅に改定された。世界のゴルフ規則を統括するR&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドルーズ)とUSGA(全米ゴルフ協会)は一昨年の3月、複雑なゴルフ規則がゴルフ人口の減少を招く一因として“簡素化”を発表した。

 確かにそうだ。規則書を読んでいると、法律の専門書のような言葉遣いが並び、難解な表現が多い。さらに重箱の隅を突くような表現で、“このケースは要するにどうしたらいいの?”と思わせるような項目が並ぶ。思わず頭が痛くなる。

 たとえばこんな例がある。コース上の「穴」問題である。

 従来の規則では、モグラなどの“穴掘り動物”に関して、その穴に入ったボールは無罰で救済が受けられたが、イノシシなど他の動物は除外された。でも実際に、その穴が“穴掘り動物”なのか、そうでないのか判断が難しい。ゴルフはその場に審判がいないというスポーツ。従来のあいまいさはプレー進行上、遅延になりうる可能性が高いが、新ルールは明快。全て「動物の穴」と定義され無罰救済。ジャッジは速やかにできる。

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