「完全撤退は適切な時期に判断」 英原発凍結で日立の東原社長

会見する日立製作所の東原敏昭社長=17日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)
会見する日立製作所の東原敏昭社長=17日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 日立製作所の東原敏昭社長の記者会見での主なやりとりは次の通り。

 --計画凍結に英国の欧州連合(EU)離脱の影響はあるか

 「EU離脱による英国政府の混乱は全く関係ない」

 --計画再開の可能性は

 「これ以上の投資はしない。もし再開となればゼロベースで費用を計算する必要がある」

 --英国政府との交渉次第では完全撤退するか

 「選択肢としてはある。適切な時期に判断したい」

 --原子力人材をどう維持していくのか

 「事業を計画して、設計する上流段階の人材が不足していく。他のメーカーと一緒に人材を確保したい」

 --原子力産業を発展させるためには

 「国民を含めた議論が必要。(原発を)より安全な発電所にして、経済的にもっと安い電気で企業経営がなされるべきだ」