日立、伊鉄道会社を完全子会社化 2890億円

 日立製作所は22日、イタリアの鉄道子会社で信号システムを手掛けるアンサルドSTSを、30日に完全子会社にすると発表した。海外の鉄道事業強化を目的に2015年からSTS社の株式を段階的に取得しており、取得総額は2890億円に上る見込み。昨年10月に公表した約31.8%分に加えて約16.6%分の株式も追加で買収し、今月25日付で出資比率は約99.2%になる。残りの株式も取得する権利を行使する。STS社は線路の敷設といった事業を取りまとめるノウハウも持っており、新興国などからの受注が期待できるという。