【スポーツbiz】プロ野球キャンプ、高卒ルーキーに注目 (2/2ページ)

新人合同自主トレに参加する日本ハム・吉田輝星(左)=千葉県鎌ケ谷市
新人合同自主トレに参加する日本ハム・吉田輝星(左)=千葉県鎌ケ谷市【拡大】

 りゅうぎん総研では、楽天が2次キャンプを久米島から観光客が訪問しやすい本島の金武町に移して実施、巨人が3軍キャンプを那覇で行ったことを理由にあげた。日本ハム1軍の名護不在を補ったわけだ。

 また、前年優勝の広島が2次キャンプ地の沖縄市でパレードし、カープ・ファンを集めた。ソフトバンクから移籍の元大リーガー、中日の松坂大輔や日本球界に復帰したヤクルトの青木宣親が観客動員に貢献したとも分析している。

 松坂、青木は選手個人の動向が観客動員を左右する好例。今年は甲子園で活躍した吉田や藤原、根尾への期待が大きい。

 沖縄と並んでキャンプが集中する宮崎県では毎年5月、スポーツランド推進室が「県外からのスポーツキャンプ・合宿受け入れ実績」を公表している。

 報告書によれば、18年1~3月の観客数は前年同期より5万9047人増えて76万2635人と過去最多を記録。経済効果も129億9700万円と、3億3600万円増加している。推進室によれば、ソフトバンクの優勝パレード、巨人対南海のOB戦、2軍が西都市でキャンプするヤクルトの1軍によるオープン戦実施が前年増に貢献したという。

 ただ、宮崎の場合はプロ野球の春季キャンプに絞った沖縄の調査と異なり、集計期間は長くプロ野球だけではない。同地でキャンプをはるサッカーのJリーグ、韓国プロ野球の動員数も含んで計上している。

 プロ野球キャンプに限れば、沖縄の優位が明確になった。沖縄は20年に現在改築工事中の名護市営球場が完成、日本ハム1軍がアリゾナから戻ってくる。高校生ルーキーが期待通りにファンを集めれば、さらに宮崎との差が開く。沖縄、宮崎ともに集客に知恵を絞るときだ。

 ちなみに、プロ野球各球団がキャンプにかける費用は約3億円。観光客が落とす金額の大きさが分かる。キャンプ地にも、待ち遠しい球春である。(産経新聞特別記者 佐野慎輔)