観光庁が若者アウトバウンド推進で初会合 海外体験拡大を

観光庁の「若者のアウトバウンド推進実行会議」の初回会合=24日、東京都千代田区(平尾孝撮影)
観光庁の「若者のアウトバウンド推進実行会議」の初回会合=24日、東京都千代田区(平尾孝撮影)【拡大】

 観光庁は24日、若者の海外体験を促進するための「若者のアウトバウンド推進実行会議」の初回会合を開催した。訪日外国人旅行者(インバウンド)は、昨年3千万人を突破するなど急増しているが、出国旅行者(アウトバウンド)の伸び悩みが指摘されている。若者の海外体験の拡大がアウトバウンド増加につながるとして、各種施策の立案を進めていく。

 初回会合では、空港会社や地方自治体などが取り組むパスポート取得の際の補助金など、若者のアウトバウンド推進施策が報告された。しかし、個別で実施され、認知度が低いことから、今後はこれらを統一的な取り組みとして告知を進める必要性が強調された。

 そのなかで、代表的な取り組みとして、日本旅行業協会が今年初めて実施する「20歳 初めての海外体験プロジェクト」が紹介された。海外経験のない若者を、海外に計200人を派遣し、文化・スポーツ交流、社会貢献、ボランティアなどを参加費無料で体験してもらう。その後、会員制交流サイト(SNS)などに体験を告知してもらい、若者の海外への関心を高める狙いだ。

 観光庁では、観光立国としての品質を高めるためには、若者を中心とした国際感覚の向上が不可欠とみている。しかし、20代の出国者数は平成9年が452万人だったのに対し、29年には312万人と大きく減少していることから、同会議で、若者が海外経験の機会を増やす取り組みを進める考えだ。