【新春直球緩球】川崎重工業・金花芳則社長 売った後のサービス伸ばす

川崎重工の金花芳則社長
川崎重工の金花芳則社長【拡大】

 --問題が相次いだ鉄道車両部門を抜本改革する

 「新幹線の台車亀裂問題でご迷惑をかけた。米国でも納期遅れなどで損失がかさみ、中間決算が最終赤字となった。ただ、作業工程を逐一記録する品質管理システムが現場に定着してきた。『撤退』にまで言及したことで気合が入り、立ち直ると確信している」

 --二輪販売は好調だ

 「平成29年末発売の『Z900RS』が牽引(けんいん)し、昨年上半期は大型二輪(排気量250cc超)の国内販売シェアで7年ぶりに首位に立った。北米市場はまだ努力の余地があり、新車開発のサイクルを早めたい」

 --今年の経済の展望は

 「米中貿易摩擦の影響で産業ロボットへの設備投資が落ちてきた。英国の欧州連合(EU)離脱も心配だ。関連部門へ『各指標を注視し、いつでもブレーキをかけられるように』と指示している」

 --次の中期経営計画を春に発表する

 「現中計(28~30年度)の目標『全部門の投下資本利益率8%』は未達となるが、悪い材料を出し尽くした。本業の稼ぐ力を高め、新規領域にも注力する」

 --具体的な新規領域は

 「開発中の手術ロボは、交換部品の需要も見込める。海底油田・ガス田のパイプラインを点検する無人潜水機は、運用業務も請け負う。ごみ焼却プラントでは、熟練オペレーターの不足に対応する人工知能システムの実証を進めている。苦手だった『売った後のサービス』を伸ばす考えだ」