「築地バレー」で業界活性化を クラウドサービスを手掛ける「ねこじゃらし」、コワーキングスペース事業参入 (2/2ページ)

クリエーティブ制作者向けコワーキングスペースの個室ブース(イメージ)
クリエーティブ制作者向けコワーキングスペースの個室ブース(イメージ)【拡大】

 一方、他のクリエーターと交流して斬新なアイデアを得たいというニーズも根強く、6割が「問題が解決されれば利用したい」と答えた。

 既存のコワーキングスペースにクリエーター向けに適した施設がほぼないことから、十分な需要があるとみて参入した。

 同社は「築地バレー構想」として、2018年4月に本社を赤坂から築地に移転。コワーキングスペースによる交流を通してクリエーターの活性化を図る。インターネット関連企業が渋谷周辺に集積した「ビットバレー」に対して、築地を映像関連クリエーターが集まる一大拠点とすることを目指す。

 川村ミサキ社長は、「築地には映像などのクリエーティブ企業が多く、歌舞伎座など外国人観光客も訪れる文化の交差点のような場所。クリエーターとして創作意欲を刺激されるだろう」と期待を込めている。

【会社概要】ねこじゃらし

 ▽本社=東京都中央区築地3-7-1 TSUKIJI GRANDE5階

 ▽設立=2006年3月

 ▽資本金=4751万円

 ▽従業員=37人

 ▽事業内容=映像など制作者向けのクラウドワークスペースの開発・運営、クリエーター向けコワーキングスペースの運営