AIで交通事故撲滅 京都府警が仕掛ける分析システム (1/3ページ)

京都府警が運用するGIS交通事故分析のパソコン画面。事故が多発するエリアが濃淡で示される=京都市上京区
京都府警が運用するGIS交通事故分析のパソコン画面。事故が多発するエリアが濃淡で示される=京都市上京区【拡大】

 日々起こる交通事故の防止に、コンピューターを用いた分析システムが成果を挙げている。京都府警では、交通事故の発生場所や時間帯、事故の形態などのデータを集約・分析して地図で示す「GIS(Geographic Information System=地理情報システム)交通事故分析」を本格運用し、人身事故件数の減少率が全国でも上位に入っているのだ。従来の事故データの集約・分析は、紙の地図にシールを貼りつけていたが、GISではより詳しい分析が可能に。将来的にはAI(人工知能)を用いて潜在的な事故を探り出すことも視野に入っている。(秋山紀浩)

 多彩な条件すぐマップ化

 「車と自転車など、事故の種類を選択して期間を指定すると、地図上に発生場所が表示されます。これをさらに処理すると、事故の多発エリアを密度で示すことができます」。

 京都市上京区の京都府警本部。交通部の担当者が説明しながら、パソコンを操作すると、画面上の地図がくっきりと濃淡で色分けされた。「これと交通違反での検挙が多いエリアを照らし合わせてズレを見つけることで、今後強化すべき取り締まりエリアを把握することもできます」。

 府警は平成26年、GISによる交通事故分析システムの試行を開始。28年7月から本格運用しており、本部と管内25署の約700台の端末で利用できる態勢となっている。

 これまでに、府警は各署が地図で事故現場にシールを貼り付けるなどしていた。この手法だと時間帯別や曜日別、事故種別など、さらに細かい分析が難しく、多大な時間がかかっていた。

多方面でGIS活躍