--奈良県に拠点を置いている理由は
「創業からしばらくは京都府精華町に本拠を置いていて、2012年に奈良に移った。奈良は1300年前に中国や朝鮮の文化を取り入れ、日本の文化として再定義したクリエーティブ発祥の地でもある。今、この地で最先端のことをやるというコントラストが面白いと思う。イノベーションを起こすという意味で、奈良という土地が最も適している」
--新たな商品を生み出す上で、大事にしていることは
「『想像できることは創造できる』と常に考えているので、人の想像を否定しないようにしている。スタートレックというドラマの世界でも、当時は実現されていなかったものが現代ではたくさんある。まずは思い描くことから始める。それは創業当時から変わらない思いだ」
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【プロフィル】藤本弘道
ふじもと・ひろみち 大阪大院修了。パナソニックに入社し、モータ技術研究所に勤務。2003年に同社のベンチャー制度で独立。「パワードウェア」と名づけた“着るロボット”の開発、商品化に成功した。48歳。奈良県出身。
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≪イチ押し!≫
■「MODEL Y」 物流現場で
昨年7月に出荷を始めた「ATOUN MODEL Y」はリュックサックのように背負い、腰、肩、脚をベルトで固定して使うパワードウェア。主に物流の現場で用いられ、腰を回す際の負担を約10キロ軽減してくれる優れものだ。
カーボン樹脂でできたフレームを採用しており、重さは約4.5キロ。旧モデルの「ATOUN MODEL A」よりも約40%軽量になった。体を持ち上げる手助けをする「アシストモード」、歩く際にモーターがオフになる「歩行モード」、ゆっくりと体を下ろせるようサポートする「ブレーキモード」の3つの作業モードがあり、着用者の動きをセンサーが感知して自動で切り替わる。
価格は代理店などによって変動するが、約70万円。リース期間は3~5年で、4年リースでは月額約2万円。