小型プレミアムブランドだけあって内装の質感は高い。円をモチーフにしたパーツ類からはデザインへのこだわりを感じるし、ミニでしか味わえない唯一無二の空間を見事なまでに演出している。しかも、3ドアモデルでも後部座席が広々としている。写真を見ていただけると分かりやすいのだが、ルーフがリヤゲートにかけてビーンと水平に伸びているため、成人男性でも余裕を感じるほどのヘッドクリアランスを確保しているのだ。
自分だけの特別な一台
ミニの魅力はカスタマイズ性の高さにもある。様々な素材やカラーのアクセサリーを用意しており、自分好みにコーディネートする楽しさがあるのだ。自分だけの特別な一台を駆って一緒に思い出を作れば、愛着もどんどんと湧いてくることだろう。
ミニが築き上げた独特の個性や軽快な走りはもちろんのこと、自分の手でドレスアップさせる面白みもあるなど「ミニでしか味わえない世界」があるからこそ、いつの時代も一目置かれる存在なのだろう。試乗中は自然と笑顔になる時間が多かった。愛車を撮影するかのように必要以上に写真を撮ってしまった。このクルマが欲しいとも思ってしまった。「ミニはこれから先もずっと、オンリーワンの存在であり続けるんだろうな…」。そう感じさせるクルマだった。
《ヒトコト言わせて!》
BMWグループ広報部・後藤千文さん「新型ミニはキビキビした走りももちろんですが、そのデザインは乗る人だけでなく、見る人の心もキュンとさせる魅力があります。特に、新型モデルで登場したテールランプのユニオン・ジャックのデザインは、ディテールにまでこだわり、自らの個性を主張しつづけるミニらしさが凝縮されていて、ミニ以外には真似できないデザインだと思います。是非、ミニのお店で実物をみて、乗っていただき、ミニのドライビング特有のワクワク感を感じてほしいです」
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【乗るログ】(※旧「試乗インプレ」)は、編集部のクルマ好き記者たちが国内外の注目車種を試乗する連載コラムです。更新は原則隔週土曜日。▼アーカイブはこちらから
■主なスペック(試乗車)
全長×全幅×全高:3835×1725×1430ミリ
ホイールベース:2495ミリ
車両重量:1240キロ
エンジン:直列3気筒DOHCツインターボ
総排気量:1.5リットル
最高出力:100kW(136ps)/4500rpm
最大トルク:220Nm/1480-4100rpm
トランスミッション:7速DCT
駆動方式:前輪駆動
定員:4名
燃料消費率(JC08モード):17.7キロ/リットル
ステアリング:右
車両本体価格:312万円