【5時から作家塾】ますます拡大するスマートスピーカー市場、世界の動向とは (3/3ページ)

 日本も乱立状態に

 日本においては、グーグルが2017年10月から「グーグルホーム」を、アマゾンも同年11月から「エコー」を販売、両社ともに着々と製品を追加してラインアップを拡充している。またLINEも昨年より「クローバ」を販売開始した。

 そのほかにも昨年はフェイスブックが「ポータル」「ポータル+」を、ファーウェイが「ファーウェイAIキューブ」を発売するなど、まさにスマートスピーカーが乱立する状態となっている。

 当面は「2つの市場」か

 しかし当面の流れとしては、中国と、アメリカおよびその他という、大きな2つの市場に分かれつつあり、中国はアリババ、バイドゥ、シャオミが、その他市場はアマゾンとグーグルが先導することになりそうだ。ただしハードウェア、つまりスマートスピーカーだけでなく、搭載しているAIにも注目する必要がある。

 アマゾンとグーグルは、それぞれのAIであるアレクサとグーグルホームを、スマートスピーカーだけでなく、家中のありとあらゆる家電(調理家電や洗濯機なども含む)、トイレや風呂、セキュリティ、車、そしてグーグルはスマートフォンでも使えるようにし、巨大なエコシステムを作り上げようとしている。アマゾンの場合はネット通販を利用しやすくして売り上げを増やす、グーグルはユーザーデータを収集しより効果的な広告を打つなど、さらなる狙いがあるのは確かだ。

 同じことが中国の3社にもいえる。アリババは「アリジニー」、シャオミは「シャオエーアイ」、バイドゥは「デュエルOS」と、それぞれが独自開発したAIをスマートスピーカーに搭載している。3社とも単にスピーカーを売るのではなく、アリババはネット通販拡大、シャオミはスマートフォンを含むネットワークの構築、中国のグーグルと称されるバイドゥはデータ収集など、背後にはもっと大きな野望があるのは間違いない。

 とはいえ、スマートスピーカー市場はまだ揺籃期(ようらんき)にある。また1年後には大きく変化しているかも知れない。(岡真由美/5時から作家塾(R)

 《5時から作家塾(R)》 1999年1月、著者デビュー志願者を支援することを目的に、書籍プロデューサー、ライター、ISEZE_BOOKへの書評寄稿者などから成るグループとして発足。その後、現在の代表である吉田克己の独立・起業に伴い、2002年4月にNPO法人化。現在は、Webサイトのコーナー企画、コンテンツ提供、原稿執筆など、編集ディレクター&ライター集団として活動中。

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