人手不足、高齢者がリリーフ 大手で広がる採用増や待遇改善 (1/2ページ)

 経験豊富な高齢者の採用を増やしたり、待遇を改善したりする動きが大手企業に広がってきた。今週から本格化する春闘の労使交渉でも、深刻化する人手不足の穴を埋める即戦力として期待されるシルバー人材の活用が焦点になりそうだ。

 トヨタ自動車は、60歳の定年退職後に再雇用した技能系従業員の待遇を一段と充実し、生産ラインで働く人の年収を現行から100万~150万円増やした雇用形態を2020年度に新設する方針だ。「熟練の技」をつなぎ留め、若手に技能を伝承してもらう。

 外食大手すかいらーくホールディングスは今年1月から、パートやアルバイトの雇用年齢の上限を従来の70歳から75歳に引き上げた。長年、接客や調理に携わってきた優秀な高齢者を確保する狙い。「元気な高齢者が多く、長く働きたいという要望があった」という。

 人材サービスのパソナグループは今年、主に他企業を定年退職した60歳以上を対象とする採用枠を新設した。年間80人程度を契約社員として雇用する予定で、今月6日に東京都内で開いた説明会には約200人が参加。同社の担当者は「かなり盛況で、その場で応募した人もいた」と手応えを感じている様子だ。

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