アパレルの“ゾゾ離れ”続くも…経営揺るがぬ「超高効率モデル」の凄み (2/4ページ)

(写真=AFP/時事通信フォト)
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 2社が出品を見合わせた理由は、ゾゾタウンが独自に展開する「ARIGATOメンバーシップ」施策が、ブランド価値を損なう恐れがあると考えたからだ。しかし、ARIGATOでの割引分はゾゾが負担する。ショップからすれば、割引で販売数量が増える可能性がある上、直接の費用負担はない。オンワード、ミキハウス、アローズに続くような動きは、自社でEC事業を行うスケールとEC運営の仕組み・ノウハウのある有力ブランドでは、可能性がある。しかし、ゾゾタウンの主力である、中規模以下で中以下の価格帯のショップが多数抜けるような可能性は低いと予想する。

 「ゾゾスーツ」に寄せられた批判の声

 では、株価はどうなのか。確かに2018年夏ごろには5000円近くまで高騰した株価が、現在は2000円前後にまで落ち込んでいる。いかにも窮地に追い込まれているようにみえる。

 しかし私は、現在の株価は、一時的に過度に膨らんだPB戦略への期待が剥落し、ゾゾタウンをベースとした評価に落ち着いたと見ている。

 もともと、ゾゾの株価は、2018年に入ったあたりまでは3000円前後で推移していた。そこから夏にかけて大きく上がったのは、2018年4月にスマホで撮影する採寸用の「ゾゾスーツ」の無料配布をスタートし、マーケットの期待が上がったことが大きい。同時に、初のプライベートブランド(PB)となる「ゾゾ」も発売。ファッションEC市場において、世界的なイノベーションを巻き起こすとの期待が高まり、夏にかけて株価も高騰した。

期待と失望の表れ