【ワークスタイル最前線】住宅づくりノウハウ生かす 住友林業、心地よい木質オフィス提案 (2/2ページ)

フレーバーライフのオフィスの一室=東京都国分寺市
フレーバーライフのオフィスの一室=東京都国分寺市【拡大】

 さらに、ここにきて大きなうねりになってきた働き方改革を見据え、オフィス分野を3本目の柱に育成すべく走り出した格好だ。出口氏は「癒やし効果や調湿効果など自然素材である木の持つ力は枚挙にいとまがない。オフィス分野に木が進出する余地は大いにある」と強調する。

 自社の新研究棟も

 フレーバーライフのほか、ウッドデザイン賞を受賞したカナイグループ岸和田事業所(大阪府岸和田市)、住友林業子会社のスミリンウッドピース(愛媛県新居浜市)社屋など実績を積み重ねつつあるが、最近のエポックは今年完成予定の自社筑波研究所の新研究棟。もちろん木造建築で、柱や梁(はり)などが見える状態で仕上げる手法を採用するほか、部材間の固定度を高めるポストテンション構法を木材に応用するなど、木に関する最新技術をふんだんに盛り込む。

 出口氏は「研究棟がまさに実験の場。ここで得た知見をフィードバックして木のオフィスづくりの完成度を高めていく」と話す。木を使ったオフィスを手掛けるプレーヤーが増え始めているが、出口氏は「木に関しては川上から川下まで何でも手掛け、木の性質を知り抜いているプロフェッショナルが大勢いる。最適な提案を常にしていきたい」と意気込んでいる。