フィンテック群雄割拠~潮流を読む

「決済アプリ」使ってますか?〈後編〉Origamiやメルペイも注目 (4/4ページ)

甲斐真一郎
甲斐真一郎

 また、この記事を執筆しているとき(2019年2月13日)、ちょうどメルカリの「メルペイ」がサービスを開始した、とのニュースが流れてきました。メルペイはQRコード決済ではなかったことは注目ポイントです。メルカリで稼いだお金をそのままコンビニやカフェなどで使えるようになるのは、メルカリユーザーにとっては、とても便利で嬉しいニュースではないでしょうか。メルペイの今後の広がりも楽しみです。

 また今回、詳細に触れる時間がありませんでしたが、「Apple Pay、Google Pay、Amazon Pay」などの米国大手IT企業のものや、「ゆうちょPay」などの大手金融機関からのもの、「ファミペイ」などのコンビニエンスストアからのものなど、決済サービスは今、続々と誕生し続けています。

 今後も、決済サービスの主導権争いはまだまだ続くことが予想されますが、その分、ユーザーとしては、彼らのサービス合戦の恩恵を受けながら楽しめるわけですから、注目しない手はありません。読者の皆さんも、心惹かれる決済サービスがあったら、一度使ってみてはいかがでしょうか。

甲斐真一郎(かい・しんいちろう)
甲斐真一郎(かい・しんいちろう) 「FOLIO」代表取締役CEO
京都大学法学部卒。在学中プロボクサーとして活動。2006年にゴールドマン・サックス証券入社。主に日本国債・金利デリバティブトレーディングに従事。2010年、バークレイズ証券に転籍し、アルゴリズム・金利オプショントレーディングの責任者を兼任する。バークレイズ証券を退職後、2015年12月に、手軽に資産運用、株式投資を楽しめるフィンテックサービス「フォリオ」を提供するオンライン証券会社「FOLIO」を設立。フィンテックの旗手として大きな注目を集めている。次世代型投資プラットフォーム・サービス「フォリオ」は、「ユーザー体験」「操作感・表示画面」に着目されており、テーマ投資という形で誰もが簡単に株式投資を楽しむことができるように設計されている。FOLIOはお金と社会にまつわる情報を発信するオウンドメディア「FOUND」も運営している。

【フィンテック群雄割拠~潮流を読む】は甲斐真一郎さんがフィンテックと業界の最新事情と社会への影響を読み解く連載コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちら

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