【eco最前線を聞く】太陽光発電で電気代削減と環境貢献 エコスタイル (2/3ページ)

自家消費型太陽光発電の工場屋根施工事例=滋賀県
自家消費型太陽光発電の工場屋根施工事例=滋賀県【拡大】

 「工場施設に『太陽でんき』を導入した場合、設置場所など諸条件により異なるが、初期投資費用の想定回収期間は当社の場合、7~8年程度が多く、他社と比べて想定回収期間が短いと評価され、採用につながるケースが増えている。約5年となる例もある」

 --なぜ想定回収期間が短いのか

 「理由は2つある。一つが毎年1000~1500カ所の太陽光発電所をコンスタントに施工しているため、リーズナブルな価格で太陽光パネルが調達できることだ。2つ目は、太陽光発電所を自社で施工管理しているため、在庫の削減や施工期間の短縮など一気通貫で行うことができ、コストダウンを図れる点にある。さらにここにきて、中小企業が自家発電を目的に太陽光発電設備を導入する際に適用される税制優遇措置が2年延長になり、さらに想定回収期間が短縮できるようになった」

 自家消費が今後の主流に

 --初期費用ゼロの新メニューもそろえた

 「今年から『PPAスキーム』と名づけ、企業への提案を開始した。PPAはPower Purchase Agreement(パワー・パーチェス・アグリーメント)の略で、電力会社と電力事業者(発電者)との間で締結する電力販売契約のこと。具体的には企業の施設の屋根などに金融機関などのPPA事業者が太陽光発電設備を設置し、企業は契約した期間に使った電力分の料金をPPA事業者に支払う仕組み。太陽光発電設備への投資はPPA事業者が行うため、企業は初期投資が要らずメンテナンスをする必要もない。初期投資費用の予算がなかなか工面できないといった企業の声を受けて商品化した。近く第1号案件が成約する見通しだ」

 --今後の展望は

続きを読む