日本の鉄、再浮上への基点期す 「NIPPON STEEL」始動 (2/2ページ)

八幡製鉄所の軌条工場=北九州市
八幡製鉄所の軌条工場=北九州市【拡大】

会社存続への危機感

 新日鉄住金は新日本製鉄と住友金属工業が合併して生まれた。住友グループの有力企業だった住金の名前が消えることに感傷的な意見もあるが、「会社の存続が一番大事。『住友』とか言っていられない」と中堅幹部。

 知名度不足の危機感も込められている。「しんにってつじゅうきん」と間違えられることは「鉄は国家なり」と称された高度経済成長期には考えられなかった。就活生の就職希望企業で200位圏外というデータもある。将来を担う人材の確保に支障を来しかねない。

 日本製鉄が2022年に国内3位の神戸製鋼所を取り込み、27年に2位のJFEホールディングスと経営統合へ-。ある業界関係者は私見を披露する。川崎製鉄とNKKが統合してJFEが誕生したのが02年、新日鉄住金の発足が12年。10年ごとに起きた再編を踏襲し、今後はそのスピードが倍になるとの見立てだ。

 国内市場寡占化の点で今の法規制では実現は難しいが、「日本」を冠する社名が業界再編の号砲となるかもしれない。