【近ごろ都に流行るもの】賞味期限切れ食品が「20円」で 食品ロスの究極対策 (1/3ページ)

20円均一で販売される賞味期限切れ商品の一例。エスニック料理の調味料も気軽に試せる=東京都渋谷区の「ルピシアボンマルシェ」代官山店
20円均一で販売される賞味期限切れ商品の一例。エスニック料理の調味料も気軽に試せる=東京都渋谷区の「ルピシアボンマルシェ」代官山店【拡大】

  • 海外みやげで有名な菓子も賞味期限に応じて安くなる「ルピシアボンマルシェ」代官山店=東京都渋谷区
  • 20円均一で販売される、賞味期限切れ商品の一例
  • 「まだまだおいしく食べられます!」の表示や「3分の1ルール」の説明で、食品ロス問題への理解を求める=東京都渋谷区の「ルピシアボンマルシェ」代官山店
  • チョコレートやクッキー、お茶や酒などが賞味期限に応じて安くなる=東京都渋谷区の「ルピシアボンマルシェ」代官山店

 たまたま通りかかった店で、輸入ビールが1瓶わずか20円!?思わず目を疑ったが、「賞味期限切れ」との説明に納得した。消費者庁によると、わが国でまだ食べられるのに捨てられている「食品ロス」は、平成27年度の推計で年間646万トン。国民1人あたり50キロ以上もムダにしている計算だ。今年の節分では、農林水産省が「恵方巻き」の大量生産・大量廃棄の自粛を流通業界に求めて話題になるなど、「もったいない」意識は深まりをみせている。(重松明子、写真も)

 「ルピシア ボンマルシェ」代官山店(東京都渋谷区)では、賞味期限切れのクッキー缶やチョコレート、お茶、梅干し、調味料などを20円均一で販売している。入荷は不定期のため扱いのない日もあるが、定価で4千円を超える高級品が出たこともあり、1商品5点までと購入制限を設けるほど大人気だ。

 「地元のシニア主婦層に喜ばれている。ジュースをその場で飲んで味を確認し、両手いっぱいに買って帰る方もいらっしゃいます」。加藤亜紀店長がほほえんだ。

 店舗は、関東大震災後に復興住宅として建設された同潤会アパート跡地に建つ再開発ビル内にある。おしゃれで高級なイメージがある代官山だが、昔からの住民は庶民的で食べ物を大切にする意識も高い。「賞味期限が1カ月くらい切れてたって、死にはしないわよ」などとお客に励まされ、これまでに苦情は1件も寄せられていない。

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