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東芝進める太陽電池の新技術 ペロブスカイト太陽電池、発電効率高め主電源化を後押し (3/3ページ)

 亜酸化銅は地球上に豊富に存在する銅の酸化物で原材料費を抑えられるほか、結晶シリコン太陽電池とは異なる波長域の光を吸収して発電する特徴があり、結晶シリコンとの2階建てにできれば太陽光を余すことなく活用できる。東芝は結晶化の際に透過率が最大となるポイントを突き止め、“1階部分”となる液晶シリコン太陽電池が約8割の出力を維持できる水準まで透明度を高めた。

 この技術を活用し、東芝は3年後までに低コストな2階建て太陽電池を完成させ、従来の結晶シリコン太陽電池が単独では届かないとされている30%台の発電効率を目指す。(佐久間修志)

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