試乗スケッチ

車格を上げた新型「Z4」は迷走してきたBMWロードスターの“結論”だ (2/3ページ)

木下隆之

 Z1の後を追うように1995年にデビューしたのがZ3である。絶大なる人気を誇った。Z1がプレミアムロードスターとして堂々たる体躯を誇り、特殊なスライドドアに象徴されるように日常の足というよりも、BMWロードスター誕生の狼煙のような性格だったのに対してZ3は、コンパクトなボディをまとっていた。価格的に抑えられたことで一般に浸透した。街中に赤いZ3が溢れかえったあの日をいまでも思い出す。

 迷走してきたロードスター

 2000年にはZ8をリリース。一転して車格は大きくなり、価格も引き上げられた。Z3の後継モデルではなく、Z3の兄貴分的な存在。007のジェームズ・ボンドが過激なカーチェイスを演じた。プレミアム度を高めてデビューしたのだ。しかし、販売はわずか5703台で、2003年に生産を終了している。

 そしてそのBMWロードスターの流れはZ4に受け継がれた。先代Z4のデビューは2002年。1万1000台以上を販売したが、2008年に一旦終了してしまった。そう、BMWのロードスターの歴史は、車格を大小様々に、こう言って良ければ迷走しながらの、成功と失敗の繰り返しの歴史なのだ。そんないま、数年間のブランクを経て復活した新型Z4への期待は大きい。

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