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現役時代の実績、引退後にも大きく影響 CM出演料に差 (2/2ページ)

憧れはいつまでも

 大手広告代理店にいた知人によれば、「引退したスポーツ選手は使い勝手がいい」という。「だってテレビの視聴者や購買層には既にイメージができあがっているだろう。そのイメージに応じたクライアント選択ができる。現役選手だと球団や所属事務所などの制約がある上に、成績が落ちたり、けがで戦列を離れたりするリスクまで考えなければならない。引退した選手はそんな心配もいらない」

 もちろん大谷選手のように、絶頂期は現役時代だったことはいうまでもない。しかし、引退した後も需要が続くのがアスリートの強みといっていい。自分たちの世代のヒーロー、ヒロインへの憧れは長く続くのである。

 その証拠に女性アスリートではフィギュアスケートの浅田真央さんが3000万円でトップ。総合順位は前記5人に続く6位で現役時代の人気をそのまま維持している。以下、福原愛さん(卓球)、宮里藍さん(ゴルフ)、吉田沙保里さん(レスリング)と続く順位も納得できよう。

 言い換えれば、現役時代の実績、人気がそのまま引退後も長く続く。その意味ではアスリートはやはり現役時代にめいっぱいプレーすることが大事なのはいうまでもない。

 大谷選手だけではない。野球では清宮幸太郎選手や吉田輝星選手、サッカーの堂安律選手や女子ゴルフの畑岡奈紗選手、陸上100メートルで10秒の壁を破ったサニブラウン・ハキーム選手など大きな期待を抱かせる選手たちが少なくない。令和を代表するアスリートとして存在感を発揮してもらいたい。

【プロフィル】佐野慎輔

 さの・しんすけ 1954年生まれ。富山県高岡市出身。早大卒。産経新聞運動部長やシドニー支局長、サンケイスポーツ代表、産経新聞特別記者兼論説委員などを経て2019年4月に退社。笹川スポーツ財団理事・上席特別研究員、日本オリンピックアカデミー理事、早大非常勤講師などを務める。著書に『嘉納治五郎』『金栗四三』『中村裕』『田端政治』『オリンピック略史』など多数。

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