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アサヒ、スーパードライで続く苦戦 止まない逆風 (3/3ページ)

 令和8(2026)年にビール、発泡酒、第3のビールの酒税を一本化するビール類の酒税改正で、来年10月にはビールの税率は下がり、第3のビールの税率が上がる。

 ビール類の中で、アサヒはビールの比率が他社に比べ高いことを踏まえ、塩沢氏は「(第3のビールなど)今の商品全てが生き残ることはない。それなら、ビール中心でやっていきたい」と強調。かつてキリンがラガーに次ぐブランドとして「一番搾り」を出したように、第2のビールブランドを出せば「(社内で)シェアの食い合いが起きる」として、屋台骨のスーパードライにこだわる。

 もっとも長期的にみれば、発泡酒、第3のビールを含めたビール類市場は全体として、食の多様化に伴うワインや焼酎、ハイボールなど他の酒類の人気拡大で縮小に転じている。市場規模は昨年まで14年連続の右肩下がりで、スーパードライ登場前夜の昭和60年と同程度まで縮んだ。

 一方、足元では、キリンが昨年3月に発売した第3のビール「本麒麟」で巻き返し中。今年1~4月のビール類販売数量の前年同期比の伸び率で、首位に立った。業界関係者は、スーパードライが目標未達を続ける姿に「結局は消費者から見て“新しさ”を感じてもらえるかが大事だ」と、“成功体験”がアキレス腱(けん)になり得ると指摘する。(日野稚子)

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