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スチュワート投手との契約が起こした波紋 懸念される日米“野球”摩擦 (2/3ページ)

 これまでもドラフト会議の際、「日本行き」をちらつかせてMLBの球団に揺さぶりをかけるなど常に嵐を巻き起こしてきたが、今度のスチュワート投手をめぐる戦略は新たな火種となりかねない。

 一つはこれが先例となって新人選手の契約金が高騰しかねないという懸念である。MLBでは1965年からドラフト制度を導入、契約金の高騰を抑え、戦力の均衡化を図ってきた。

 しかし、代理人の登場によって前シーズンの下位球団から有力選手を指名していく完全ウエーバー制にほころびが出始め、資金力のある有力球団に優位に働いているのが実情だ。さらに今回のボラス戦略は、契約金総額に上限を設けてきた制度に穴をあけることにもなりかねない。

 スチュワート投手の今後にもよるが、彼が選手として成功すれば、米国のドラフト候補選手に「日本経由」という新たな道が開かれよう。MLBでは指名された選手はマイナー契約を結び、メジャー昇格後も年俸調停の権利が得られる3年目までは年俸を低く抑えている。しかし、日本の球団に高額契約で入団、その後、ポスティング・システムを利用してMLB入りすれば大型契約を結ぶことも可能となる。

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