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スチュワート投手との契約が起こした波紋 懸念される日米“野球”摩擦 (3/3ページ)

 日米野球摩擦を懸念

 目下、アマチュア選手獲得にあたって国際的な取り決めはなく、MLBは自由競争の立場をとっている。日本では新日本石油ENEOSの田沢純一投手がMLB挑戦を表明した際、日本球界はドラフト対象者が指名を拒否し海外でプレーした場合は、日本球団とは一定期間(高校生3年、大学・社会人2年)契約できないという「田沢ルール」を策定した。今回のことでMLBが態度を硬化、「抜け道」を許さない新たなルールづくりを行う可能性も否定できない。

 スチュワート投手にはソフトバンクの卓越した育成力の下、ぜひ立派なプロ選手に育ってもらいたい。いや、球団の責務として育ててほしい。彼の今後に注目するとともに、一方で新たな日米野球摩擦を生みかねない事態を注視していきたい。

【プロフィル】佐野慎輔

 さの・しんすけ 1954年生まれ。富山県高岡市出身。早大卒。産経新聞運動部長やシドニー支局長、サンケイスポーツ代表、産経新聞特別記者兼論説委員などを経て2019年4月に退社。笹川スポーツ財団理事・上席特別研究員、日本オリンピックアカデミー理事、早大非常勤講師などを務める。著書に『嘉納治五郎』『金栗四三』『中村裕』『田端政治』『オリンピック略史』など多数。

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