左右のリヤコンビランプも両端を下に向けて落とし、縦に刻まれたエアアウトレットとつなげることで縦方向への動きを出すなど、全体的にLCのデザイン要素をRCにも取り込んでいるとの印象を受けた。世界中で絶賛されたLCの優れたデザイン性を考えると、“いいとこ取り”をしたとすればそれは自然な流れである。個人的にはヘッドランプは従来型、リヤのデザインは改良型が好みだ。
この日はドライブにおあつらえ向きな上天気だったこともあり、高級クーペが醸し出すラグジュアリーな空気とスポーティーな走りを気持ちよく楽しむことができた。全く同じ道を同一時間帯に同じ車種で、しかもパワートレーンのみ取り換えて走る機会はそうそうないだろう。若葉の隙間をくぐり抜けた日差しと陰が鮮やかなコントラストをなす並木道、対向車が全く来ないサーキット敷地内の道路-。同じ場所を繰り返し走れば広がる景色は一緒かもしれないが、それをガソリン車とHVから眺めるのとでは、「音」や「挙動」、「振動」や「加速感」といった五感に訴える刺激的要素は全く違う形で入力される。ドライブ中の風景の見え方やそこから生まれる気持ちの部分に変化をもたらすのだ。
エンジンを回す刺激とパワフルさがダイレクトに伝わるRC350。スムーズな走行フィールが日常のドライブに優雅さをもたらすRC300h。はたまた、普段使いからサーキット走行まで究極の性能を堪能できるRC Fといったように、RC系には様々な選択肢があるが、とりあえず「高級クーペは好きだけど、サーキット走行は別に…」という方にはRCがオススメとなる。
■主なスペック RC350「Fスポーツ」
全長×全幅×全高:4700×1840×1395ミリ
ホイールベース:2730ミリ
車両重量:1700キロ
エンジン:V型6気筒
総排気量:3.5リットル
最高出力:234kW(318ps)/6600rpm
最大トルク:380Nm(38.7kgm)/4800rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:後輪駆動
タイヤサイズ:(前)235/40R19(後)265/35R19
定員:4名
燃料タンク容量:66リットル
燃料消費率(JC08モード):10.2キロ/リットル
車両本体価格:707万円
【乗るログ】(※旧「試乗インプレ」)は、編集部のクルマ好き記者たちが国内外の注目車種を試乗する連載コラムです。更新は原則隔週土曜日。アーカイブはこちら