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ANA新ハワイ便はビッグスケールの爽快感 綾瀬はるかさん起用も当たった (2/4ページ)

秋月涼佑
秋月涼佑

 まず、A380という総2階建ての超大型機が何と言ってもすごい。かつて日本の空を席捲していたジャンボジェット機(ボーイング747)が日本の空から退役してしばらくたちますが、あの2階建て客室をもつ機材ならではの贅沢感を覚えていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか? 今や日本のエアラインにおける大型機の主力はボーイング777です。もちろん機内は天井高があり圧迫感も少なく快適なのですが、ちょっと合理的過ぎて無味乾燥と感じてしまいます。

 業界通によれば、スカイマーク救済の過程で同社が発注済みだったA380をANA(全日本空輸)が引き取ったという事情があるそうです。逆に言えばそんな経緯でもなければ、我々がA380で日本からハワイに行くことなどなかったのかもしれません。大人数が一度に乗降することに伴うチェックインや出入国審査の混雑など多少の懸念はありますが、そんな小さなことは言わずに人類の夢、超大型機体験をぜひ一度はしてみたいという気にさせられます。個人的には、アッパーデッキ、ロワーデッキそれぞれに2か所ずつあるバーカウンターだけでもすでにアゲアゲです。

 外観も、その巨大な機体を生かしたウミガメの機体ペイントがゆったりしていて良いですね。極端に言えば、子供の絵のようなセンスですが、その計算し過ぎない感じがアロハで、見る人をリラックスさせてくれます。合理的でクールなプロのデザイナーお好みのデザインテイストは、とかく冷たい感じがしてしまうもの。ここはあえて、豪快で分かりやすい温もりを感じるテイストに振り切ったANAさんの英断に拍手です。何よりターゲットであるファミリーのインサイトにピッタリ。子供が空港ではしゃぐ姿が想像できますよね。

 機体ペイントは塗装費も高額ですし、なにしろ塗料の重量だけでも結構燃費に影響するそうです。しかも、機体が駐機場の構造などで見えたり見えなかったりするので、接触率的な計算だけでは効果が説明できない部分があります。だからこそ、そんな大きな費用をかけてでも、「ウミガメで勝負だ!」というANAさんの心意気を私としては歓迎させていただきたいと思います。

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