中小企業へのエール

IT化と水素活用 今こそ交通インフラ再構築を (2/2ページ)

 しかし20世紀に大きく花開いた自動車中心の文化が、曲がり角に来ている中で、新たな道を模索していることは日本も学ぶべきだ。地上には電動スケボー。空を見上げればドローンが。長距離輸送には水素トラックや水素電車が走っている。そんな社会がもうすぐそこまで来ているような気がする。

 これまで平成の間、日本は自動車産業の一本足で何とか繁栄を維持してきた。そして、最近の報道にもあるように高齢化やインフラの未整備などで悲惨な事故は増えるばかりである。

 これからは、自動運転、インフラのIT化、水素の活用など日本の総力を結集してワクワクするような交通インフラを再構築する時がきた。

【プロフィル】増山壽一

 ますやま・としかず 東大法卒。1985年通産省(現・経産省)入省。産業政策、エネルギー政策、通商政策、地域政策などのポストを経て、2012年北海道経産局長。14年中小企業基盤整備機構筆頭理事。旭川大学客員教授。京都先端科学大客員教授。日本経済を強くしなやかにする会代表。環境省特別参与。著書「AI(愛)ある自頭を持つ!」(産経新聞出版)。56歳。

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