鉄道業界インサイド

トイレ設置、着席機会増加も… JR中央線グリーン車導入に潜むリスク (2/3ページ)

枝久保達也
枝久保達也

 中央線へのグリーン車導入計画は、当初2015年の発表時は2020年度のサービス開始を予定していたが、後に2023年度開始に延期された経緯がある。

 2004年にグリーン車を導入した宇都宮線・高崎線(湘南新宿ライン)、2007年に導入した常磐線では、従来からトイレを備えた車両が運行しており、また既存の10両編成の普通車2両を置き換える形でグリーン車を連結したため、駅や線路の大規模な改修は必要なかった。

 ところが中央線はトイレ増設に加えて、現在よりも2両増やして12両編成化するために、全44駅でホーム延伸や待避線の延長工事を行う必要がある。中には神田川沿いの狭隘な場所に設置された御茶ノ水駅のように、大規模改良工事の完成後に既設の階段を撤去して新宿側にホームを延伸する大掛かりな工事を必要とするケースもあり、事前の想定より準備に時間を要することが判明したことからスケジュールが見直されたというわけだ。

 車両についても、当初は従来と同じ幅約80センチの片開きドアを備えた車両が投入される計画だったが、グリーン車としては初めて幅130センチの両開きドアの採用が決まるなど、中央線向けに混雑・遅延対策を強化した特別車両が用意されることになった。

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