和装で撮影できる写真スタジオが大人気
今回の調査では、都道府県やジャンルごとの投稿数だけでなく、書き込みの言語内容までを解析。それにより、書き込み内容がポジティブ(肯定的)かネガティブ(否定的)かを判別し、話題量は少ないが高評価の観光スポットなども明らかにしている。
近年の訪日観光客の「コト消費の拡大」が裏付けるように、外国人にとっては体験型のスポットにおける肯定的ポイントが高い。
今回の調査でのポジティブポイントランキングのトップは、同率で7カ所がランクイン。戦国武将の本格甲冑を着て撮影できる体験型写真スタジオ「戦国フォトスタジオSAMURAI」や、「着物フォトスタジオ和」(ともに東京都)のほか、妙高高原の広大なゲレンデを誇る「妙高スノースポーツ」(新潟県)が選ばれた。意外にも、日本最北の地である「宗谷岬」(北海道)がランクインしている。
投稿数は関西が圧倒
一方で投稿件数では、1位は伏見稲荷大社(京都府)、2位は金閣寺(京都府)、3位は道頓堀(大阪府)と関西の観光地がトップ3を占めた。だが、「観光客で混雑しすぎている」などのネガティブポイントも多く、ポジティブ部門では選外となっている。
また、香港や韓国、中国の近隣のアジア圏のほか、オランダやスウェーデン、ノルウェーなど北欧からの評価が比較的厳しいことも分かった。
調査では、都道府県ごとにポジティブとネガティブな観光スポットを細かく分類しているほか、スポット間の発言相関も分析しており、外国人の周遊パターンなども分析している。観光誘致や地方創世を推進したい地方自治体は、この分析結果を役立ててみてはいかがだろうか。(西村利也)