アップルはiPhoneやiPadなどの同社の機器向けにARゲームを開発してもらうために、ARKitという開発プラットフォームも提供している。また一時期は、iPhoneのアクセサリとしてARメガネを開発しているとの噂もあった。
ゲームに力を入れるのは“当然”
市場調査会社ニューズーによれば、2019年における世界ゲーム市場の売上は1521億ドルで対前年比9.6%の成長を見込んでおり、そのうち最大シェアとなる45%(685億ドル)がモバイルゲームによってもたらされる見通しだ。なお685億ドルの80%に相当する549億ドルはスマートフォンゲーム売上(残りはタブレット)である。つまり世界のモバイルゲーム売上は、専用ゲーム機用ソフトの売上479億ドル(全体の32%)を大きく上回ると予測されている。iPhoneを売上の柱とするアップルが、ゲームに力を入れるのは当然と言えるだろう。
そしてアップルが「アップル・アーケード」において視野に入れているのはiPhoneとiPadだけではない。アップルによれば、例えばiPhone上で始めたゲームを、iPad、Mac、Apple TV上でも続けることができる。つまり同社が展開するすべてのプラットフォームで、ゲームがプレイし放題となる。さらに同サービスは、ひとつのプランを家族6人まで共有でき、広告もアプリ内課金もないという。