フジテレビ商品研究所 これは優れモノ

子供が大好きな「あの味」に ハウス食品「味付カレーパウダー」 (3/3ページ)

 「子供が苦手な野菜炒めも、この1本でたくさん食べてくれたと好評です」と石井さんはにっこりほほ笑んだ。

 ≪interview 担当者に聞く≫

 □ハウス食品 新領域開発部・石井英貴氏

 家庭の夕飯写真211枚貰い徹底リサーチ

 --開発には時間をかけた

 ゼロベースで、リサーチから始めたので3年ほどかけた。3~10歳の子供がいる共働き世帯の母親をターゲットにした商品開発を目指した。開発チームのメンバーと同世代ということもあったが、顧客であるお母さんたちに教えてもらうという姿勢で開発にあたった。リサーチ対象の家庭から、211枚もの夕飯の写真を送ってもらい、毎日どんなものを食べているのかを研究した。

 --開発で心掛けたことなどは

 マーケティング手法など専門的なことは分からないので、愚直に顧客の望むものは何かを対話を通じて求めた。試作の段階では味だけでなく、容器の形状などについてもさまざま指摘を受けた。製品の作り手としては、どんなものでも作れる自信があるが、結果として似たり寄ったりの味や商品になりがちだ。顧客の声をじかに拾うことで、マーケティング部隊から言われて作る受け身の商品ではなく、代替品ではない全く新しい商品を作ることを目指した。

 --顧客の嗜好は常に変化している

 研究所では発売後43年という即席デザートの「フルーチェ」の新開発などに携わってきた。このとき感じたのが、顧客の嗜好の多様化だ。さまざまな味や香りが求められており、これまでの固定客を満足させつつ、新しい風味を上手に出していくことが求められる。常に新たな顧客を囲い込み、ロングセラーとなる商品を造ることは簡単ではないが、製品開発者の誰もが目指すことだと思う。

 --予想以上の売れ行きだ

 今回の商品は調味料だ。通常、このカテゴリーでは、爆発的な売れ行きを示すというよりも、徐々にマーケットに浸透していき、食卓の定番品になることが多い。特に宣伝などしていないが、製造が間に合わないほどの売れ行きでうれしい誤算だ。バーモントカレーというブランドが顧客に安心感を与え購買につながっているのではないかとみている。

 ■フジテレビ商品研究所

 「企業」「マスコミ」「消費者」をつなぐ専門家集団として1985年に誕生した「エフシージー総合研究所」内に設けられた研究機関。「生活科学」「美容・健康・料理」「IPM(総合的有害生物管理)」の各研究室で暮らしに密着したテーマについて研究している。

 http://www.fcg-r.co.jp/lab/

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