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働くママの早期復帰を支援、「搾乳室」設置オフィス拡大 (1/2ページ)

 働くママの早期復帰を支援 冷凍保存も

 0歳児など授乳期の子供を育てる女性社員を支援しようと、母乳を搾るための「搾乳室」を企業が設ける動きが広がりつつある。「仕事中も母乳を出さないと胸が痛む」「冷凍保存して子供にあげたい」。早期に職場復帰した後、こうした悩みを抱え、トイレなどで搾乳しているケースが多いからだ。母子の健康面への配慮だけでなく、子育て支援の幅を広げることで、企業にも人材確保などのメリットがありそうだ。

 育児の不便減らす

 東京都内のシンクタンク、三菱総合研究所。社員の健康経営を掲げる同社には女性専用の仮眠室内に鍵の掛かる搾乳室が2010年に設置された。今年4月、生後4カ月の子供を保育園に預け復職した女性(31)は、昼休みなどを使い、ほぼ毎日利用してきた。

 空気圧で母乳を吸引する搾乳器で、約20分かけて約100~200ミリリットルを搾り、保存袋と目隠し用の袋に入れ共用の冷凍庫へ。帰宅時に持ち帰り、保育園で解凍して与えてもらう。「子供が粉ミルクを飲めなかったので、搾乳室はありがたい」

 同社には子供が3歳まで取得できる育休制度があるが「キャリアを考えて早く復帰したい人もおり、幅広い選択肢で支援したい。育児の不便を減らすことで良い仕事につながれば」と人事担当者。

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