日韓関係の悪化を受け夏の繁忙期(8月9~18日)に観光などの短期滞在で入国した韓国人は、前年から約6割減った。
ANAホールディングス(HD)傘下のLCC、ピーチ・アビエーションは韓国人の訪日旅行需要減を受け、日本と韓国を結ぶ3路線の運休を決めた。札幌(新千歳)-ソウル(仁川)線を10月28日から、関西-釜山線を来年1月7日からそれぞれ運休。那覇-ソウル(仁川)線は来年1月28日~2月22日の期間限定で運休する。いずれも現在、運航は1日1往復だ。札幌-ソウル線は今年4月25日に就航したばかりだった。また、関西-ソウル線は今年11月11日から12月8日まで1日4往復の運航を1日3往復に減らす。
香港で起きたデモでは大幅な遅延や欠航も発生するなど、懸念は現実味を帯びつつある。不安定な東アジア情勢に、関西エアの西尾裕専務執行役員は「経営に大きく影響するものではないが、具体的な対策はなく、状況を注視する他ない」と苦しい胸の内を明かす。