サービス

アイス市場は拡大傾向でも…サーティワンが赤字と店舗減に苦しむ背景 (2/4ページ)

 フレーバーの選択肢の豊富さが魅力だった

 サーティワンは1945年にアメリカで誕生した。現在は世界50カ国以上で8000以上の店舗を展開する、世界最大のアイスクリームチェーンとなっている。日本では、74年に東京・目黒に1号店が誕生。その後は83年に200店、03年に500店と、徐々に店舗網を拡大していった。10年には1000店、12年に1100店に達している。

 「サーティワン」の名前は、「1カ月(31日)間、毎日違った味のアイスクリームを楽しんでもらいたい」という願いに由来している。それに従って、多くの店舗では32種類のアイスを提供している。

 なぜ31種類ではなく32種類なのかといえば、店頭にあるアイスクリームを収容する冷蔵ボックスが、前後に2列、横に16列の計32個という配置になっているためだ。31種類だと1個余ってしまうため、全てのボックスを使って32種類としている。そのうち21種類は定番のフレーバーで固定されており、残り11種類は適時変えている。過去に販売してきたフレーバーの種類は1300を超え、この選択肢の豊富さが魅力だ。

 同業の中では圧倒的な規模を誇る

 客がサーティワンでアイスを買う場合、まず好きな種類のアイスクリームを選んで店員に伝える。店員は冷蔵ボックスの中のアイスをスクープで丸型にしてくり抜き、コーンやカップの容器に盛り付ける。アイスのサイズは小さいほうから、スモール、レギュラー、キングと3種類あり、2個重ねることもできる。

 価格は店舗によって異なるが、参考までに、麻布店(東京・港区)ではスモールサイズ1個で税込み290円(8月3日時点)となっている。ほかにも、複数のアイスを詰め合わせたバラエティパックや、アイスケーキなども扱う。全店平均の客単価は、通常時で700円台前半だ。

 苦戦を強いられているサーティワンだが、アイスクリームチェーンの中では圧倒的な規模と存在感を誇っている。「コールド・ストーン・クリーマリー」など同業の競合は存在するが、どれも小粒。サーティワンが圧倒的な規模を誇り、一強の状態だ。同業の競合との競争に敗れたわけではなさそうだ。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus