都道府県別、市区郡別で上位を占めた大阪の社長は、高層階に住む傾向が強かった。高層階をステータスと感じ、会社の事業が上向く願いを込めて高い階に住む。商人の町ならではの値段は安ければ安いほど、マンションは高ければ高いほど、好まれるようだ。
売上高の大きな企業や上場企業の社長は、一般的に高層階に住む傾向が強かった。成功の証として、また高いセキュリティ、絶好のビューサイトなど、様々なものを高層マンションに求めて業務に邁進しているのだろう。
日々、四六時中、大きなプレッシャーにさらされる社長ほど、家はリラックスできる数少ない場所かもしれない。角部屋を好むのも、住環境にこだわった結果だろう。日本の社長は、会社では率先垂範しながら、マンションでは隅っこで癒しを求めているのだろう。
住む階を通し、社長の姿がボンヤリと透けてみえる。階数を選ぶ基準は様々でも、あなたのお隣さん、そこの角部屋は社長さんかもしれない。
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