死角は依存度の高さ
ただし、ウームにも死角はある。最大のリスクはユーチューブへの依存度の高さだ。元年5月期の売上高の約60%はユーチューブからのアドセンス収入。タイアップ広告による収入(約25%)を大きく上回る。エース経済研究所の沢田遼太郎アナリストは「ユーチューブがアドセンス契約を結ぶチャンネルの基準を上げたり、広告料の単価を下げたりすれば、業績に悪影響が出る」と分析する。
実際、ユーチューブは昨年、アドセンス契約の対象となるチャンネルの基準を「過去12カ月の再生時間が4000時間以上、かつ登録者数1000人以上」に厳格化。契約済みのチャンネルも基準未満ならば広告収入が途絶えるほか、新規契約も難しくなる決定だった。
ユーチューブは変更の理由を「悪質な投稿者」がアドセンス収入を得ることを防ぐためだと説明。一方、影響を受ける投稿者の99%は年間100ドル未満の収入しか得ていないとし、やむをえない決断だとした。ただ、一方的な基準変更は投稿者の側には大きなリスクであることも確かだ。
ウームの梅景氏はこうしたリスクに関し、「ユーチューブだけにこだわるわけではない」と説明。インスタグラムなどユーチューブ以外との事業も少しずつ行われているとし、「今後大きくなる」としている。(小雲規生)