マネジメント新時代

「86人に1人」に増加、発達障害の人と向き合う組織を (1/3ページ)

 スウェーデン生まれの16歳の女性活動家、グレタ・トゥンベリさんが9月23日、国連本部の「気候行動サミット」の会場で行った地球温暖化についての演説が大きな反響を呼んでいる。それ以上に驚かされたのが、この女性は自分がアスペルガー症候群であることを公表していることである。アスペルガー症候群は発達障害の一つといわれており、近年大人のみならず子供にも急速に拡大している障害の一つである。こうした障害を持つ人と会社などの組織との関わりを考えてみたい。(日本電動化研究所代表取締役・和田憲一郎)

 「86人に1人」に増加

 障害者は、一般的に身体障害者、知的障害者、それに精神障害者に分類される。そのうち、身体障害者は、交通事故などで手や足が不自由になった方であり、外観的な特徴で分かる。また不自由な部分が、最近の新技術により他で代用できれば、仕事上では問題は少ない。車椅子の方であれば、スロープを設けることであろうか。パラリンピックも開催されており、健常者と何ら変わらない動きができる。知的障害者は、知能面で問題があり、複雑な仕事が理解しにくい方である。仕事でいえば、清掃など簡単な仕事を行うことが多い。

 一方、最近増えているのが、外観上は普通の人と全く変わらないが、言語、コミュニケーション、社会性などの発達で何か精神的な支障がある人である。これらを発達障害と呼び、ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠如/多動性障害)、LD(学習障害)に分類される。その中でも、ASDは自閉症、アスペルガー症候群と呼ばれ、次のような特性を持つ人といわれている。

(1)人との関わり方が苦手(社会的なやり取りができない)

(2)コミュニケーションに障害(言葉に遅れがあったり、話を理解できない)

(3)想像力が乏しく、強いこだわりがある(言われたことだけを行う、自分だけのルールにこだわる)

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