経済インサイド

業界の常識に反しペットボトル紅茶が売れた 今夏の“異変”を分析 (2/2ページ)

 業界関係者は「クラフトボスが売れても午後ティーは伸びた。両者を交互に買うのではなく、紅茶を茶葉でいれて飲んでいた人や、緑茶などの別のジャンルの飲用者を取り込んだのではないか」と分析する。

 フルーツティーも好調だった。伊藤園の「TEAs’ TEA NEW AUTHENTIC 生オレンジティー」は、8月5日の発売から約1カ月で1200万本を突破。「本当の紅茶ファンを取り込みたい」(同社)と、甘すぎず、紅茶の華やかな香りを追求。ゴクゴク飲める点が受けたようだ。日本コカ・コーラも、フルーツティーシリーズ「紅茶花伝 クラフティー」を3月にリニューアル。甘さ控えめで果汁を増量したところ、「好調に推移している」という。9月に投入した「紅茶花伝 ロイヤルミルクティー」は、ミルクと茶葉の配合を変えて“すっきり志向”へ転換した結果、品薄状況となっている。

 実は、大手カフェチェーンで紅茶の定番メニュー化が進んだことで、ペットボトル紅茶も伸長する芽があった。そこに到来したのが、若い女性を中心に人気沸騰中の“アイツ”、タピオカミルクティーだ。「冬場の飲み物」の印象だったミルクティーの立ち位置をがらりと変えた。

 今年6~8月の夏の天気は、東北地方以外は雨量が多く日照時間が短かったことが、紅茶類への追い風になったとの指摘もある。

 一部の小売りは、今後もペットボトル紅茶が勢いを増すとみて、陳列量を増やす動きもある。ひと雨ごとに気温の下がる中、「飲料・秋の陣」はこれからだ。(経済本部 日野稚子)

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