台風19号

停電おおむね復旧、15号の教訓で人員5倍 「隠れ停電」続く可能性  (2/2ページ)

 だが、電力会社は、高圧線での通電を確認できれば「復旧」と規定している。このため、高圧線は通電しても低圧線、引き込み線に損傷があった場合、「復旧地域」とされたにもかかわらず、実際は家庭の電気がつかない隠れ停電が起きる。

 有識者会議では、こうした事態が生じることを利用者に十分説明していないことは課題と指摘された。

 将来的には、各家庭の電力使用量を電力会社に自動送信する次世代電力計「スマートメーター」が100%導入されれば、引き込み線までの通電状況も把握できるようになる。しかし、通信線に損傷があった場合は状況把握が困難になることも留意すべきだとして、利用者への正確な情報発信が欠かせないことが強調された。

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