高校生と外国人交流提案
全国から選ばれた若者が夏の愛媛県今治市に集い、地域活性化プランを競い合うワークショップがある。「バリチャレンジユニバーシティ(BCU)」。今年も8月下旬の1週間、17~29歳の男女計23人が、「地域の変革、未来の創造」をテーマに、仲間と寝食を共にしながら同市の課題と魅力に濃密に向き合い、その解決策を模索した。
「社会を変えるチャレンジャーになろう」。市交流センターの「入学式」で、サッカー元日本代表監督の岡田武史氏が参加者にげきを飛ばした。
BCUは、岡田氏がオーナーの日本フットボールリーグ(JFL)FC今治の運営会社「今治.夢スポーツ」が主催。若者の間では知る人ぞ知る研鑽(けんさん)プログラムで、4回目の今年の参加者選考は約7倍の難関だった。
岡田氏は「今の時代は便利で快適だが、ゆでガエルになってはいないか。能書きや損得にとらわれず、たくましく一歩を踏み出せる人材を育てたい」と思いを語る。
古田敦也氏が指導
約8割が県外からの参加で、社会人4人、大学生12人、高校生1人、無職2人、インドネシアとスリランカの日本語学校生計4人。外国人の参加は初めてだ。5班に分かれてテーマを決め、ディスカッション、フィールドワークを重ね、最終日の発表案を練り上げる。
ちなみに昨年の最優秀賞は、生徒が減って廃校の危機にさらされた瀬戸内しまなみ海道・大三島にある県立高校分校の再生案だった。その後、島外の募集などが奏功して今春の入学者が増え、当面は存続することが決まった。
テーマが決まった各班は、2日目から市内へ思い思いに散った。学校や介護施設や農家などで徹底的に聞き込みをしたり、高齢者サークルで交流したり、漁船に乗せてもらったり。食材の提供と調理の支援を募って商店街で「一日食堂」を開いた班も。それぞれ試行錯誤しながら精力的に地域の未来像を追った。
夜は、BCUに理解あるカフェなどが遅くまで営業時間を延長してくれて参加者が議論するたまり場に。例年、睡眠時間を削りながらのハードな活動が繰り返される。