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ヤフー・LINE統合の裏に「負けっぱなし」の危機感 世界で勝つ戦略は? (2/3ページ)

 「GAFAとBATに続く第三極だと評価されるようなシナジーを生み出したい。両社の従業員を合計すると2万人以上で、エンジニア、デザイナー、データサイエンティストを合わせると数千人規模に上る。この体制で未来を作っていける」(川邊社長)

 サービスの相互補完で“スーパーアプリ”目指す

 顧客層だけでなく、サービスの相互補完も狙いの1つだ。「ヤフーはメッセンジャーを提供できていない。LINEはそこまでECに力を入れていない。両社が組むと、株主も含めた大きなグループシナジーをもたらせる」と川邊社長は強調した。将来的には、1つのアプリ上でメッセンジャー、コマース、決済、保険など、生活に関するあらゆるサービスを提供できる“スーパーアプリ”の開発を目指すという。

 会見では詳細は明かさなかったが、現在ヤフーがEC事業で展開している「ソフトバンクユーザーはポイント10倍」といったキャンペーンを、LINEユーザーに適用する可能性もあるという。

 「現在は使い勝手が分断されているため、シームレスなユーザー体験を届けたい。『両社が一緒になるからには、今までできなかった大きな課題解決につながらないと意味がない』と孫さん(孫正義氏)からも助言を受けた」(川邊社長)

 スーパーアプリによって収集した、顧客のさまざまなデータを分析し、さらなるサービスの充実につなげる上で、欠かせないのがAIだ。LINEは以前から親会社の韓国NAVERと「Clova」を共同開発していたが、今後も開発に投資し、サービスの中核として活用できるAIの開発を目指す。

 出澤社長は「投資額は両社併せて年間1000億円。これまで以上の規模で、今後も大胆に行っていく。検索やコマース、メッセンジャーを組み合わせ、一人一人に合ったサービス・情報を提供できるのではないか」と自信を見せた。

 両社で花嫁武者修行

 そんな両社長は統合後、新生ZHDの「代表取締役Co-CEO」として共に代表権を持つ(社長は現任の川邊氏が続投)。新生ZHDの社内取締役は、現行のZHDとLINEが3人ずつ派遣する。独立社外取締役は4人の予定で、現在は候補者と交渉中という。

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