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ヤマダ会長、子会社化する大塚家具社長に「チャンス与える」 (1/3ページ)

 経営再建中の大塚家具のヤマダ電機による子会社化発表を受け、ヤマダの山田昇会長と大塚家具の大塚久美子社長は12日夕、東京都内で記者会見を行った。赤いスーツ姿で登壇した大塚氏は、創業者で父の勝久氏に「事前に伝えた」と語ったものの、やり取りの内容は伏せ、続投して黒字化する決意を強調。76歳で勝久氏と同じ年齢の山田氏は「大塚氏の方向性は間違っておらず来期黒字化の手応えもあり、テコ入れでチャンスを与える」と後押しした。主な質疑は次の通り。

 【冒頭説明】

 大塚氏「社長を引き受けて11年、令和の時代にも通用するあり方を模索してきた。大塚家具は『一人一人にとっての上質な暮らしの提供』をミッションに、暮らしを豊かにする家具を提供するブランド。この理念やDNAを継承し時代に合った大塚家具にするために、あえて父の時代のやり方を変えなければならないこともあった。抜本的構造改革で黒字あと一歩までくることができ、さらに発展させるため、単なる家具提供企業ではなくトータルに生活提案ができるようにしたいと考えて提携を決めた。ヤマダ電機と家電・家具の枠を超え、日本の新しい暮らしの選び方を提案する」

 【質疑】

 --大塚氏は社長としての進退は

 大塚氏「引き続き全力を尽くす。提携を軌道に乗せることが責任だ。一番大事なことは、事業者側都合でない、本当に素晴らしい暮らしをお客さまにどれだけ提供できるかだ」

 山田昇・ヤマダ電機会長「大塚氏の方向性、考え方は間違っていないと思う。2月の提携以来、改革の進捗(しんちょく)を見てきた。協力して双方の強みを発揮すれば、立派にできる」

 --父の勝久氏には相談したか

 大塚氏「事前に伝えております」

 --どんな返事が

 大塚氏「そこは、あえて申し上げない」

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