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生まれ変わる“迷路”渋谷駅 東京メトロ史上初の引っ越し大作戦決行中 (1/2ページ)

 【Shibuya進化論(上)】

 「これほど長い間運休するのは、東京メトロ史上初めてです」

 “迷路”と悪名高い渋谷駅が、生まれ変わろうとしている。東京メトロは28日から来年1月2日までの6日間、渋谷駅のホーム移設と路線切り替え工事を行う。冒頭の言葉は、移設工事を受け持つ東京メトロ第二工事事務所の白子慎介所長だ。

 この期間は渋谷-表参道駅間と青山一丁目-溜池山王駅間が終日運休となる。年末の買い物や初詣にも影響が出る日程だが、白子所長は「渋谷駅は平日だと1日平均で17万6千人が利用するターミナル駅。年末年始だと約10万人ほど利用人数が減少するため、この時期に移設工事をすることになった」と理解を求める。運休駅は半蔵門線や千代田線で利用することは可能だ。

 10年の総仕上げ

 これまで銀座線渋谷駅では上り線と下り線のホームが別だったため、ホームの幅がそれぞれ3メートルしかなく、朝の通勤ラッシュ時には改札内に人が入りきらないこともあった。新しいホームは同一ホームとなり、幅も12メートルと余裕が生まれる。しかし、そのためには路線を動かし、ホームも従来の位置から東に130メートル動かすことが必要になる。

 実は、渋谷駅の移設工事自体は平成21年から着手されている。足かけ10年となる工事の総仕上げに、白子所長は「やっと終わる」と感慨深げだ。

 渋谷駅ではこれまで複雑だった乗り換え動線を改良。最終的には乗り換えにかかる時間を短縮させる計画で、例えば副都心線から銀座線へ4分ほどかかっていた乗り換え時間が約2分半となる。同駅では銀座線だけでなく、JR埼京線でもホーム移設工事が進められている。

 街へ人を送り出す

 動線が変わるのは渋谷駅だけではない。渋谷はその名の通りの谷地形により、動線が複雑化している。渋谷駅周辺の再開発を請け負う東急は、前回の大規模開発を大正9年の山手線駅舎移転と位置付けており、東浦亮典・渋谷開発事業部長は「あまりきちんとした都市計画がないまま、交通ネットワークが拡充されてしまった」という。道路などによりエリアが分断され、歩き回りやすい街とはいえない状態だった。

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