高論卓説

「自分ごと」だから仕事は面白い Soup Stock Tokyo仕掛け人のキーワード (2/2ページ)

 小売店の店内業務が面白く店員の笑顔があふれていると、客は嫌な気がしない。もしかしたら気持ちよく買ってくれるかもしれない。面白くやっている研究開発の現場では、面白そうだとみんなが集まってきて、助けてくれるかもしれない。

 その面白さを引き出すのが自分ごとだと遠山氏は言う。それがアートとビジネスをつなぐと指摘する。アートはアーティストの自分ごとの結晶であり、それを鑑賞したり、触れたりして、自分ごととして体験すると、自分の感性に刺激を与え、何か新しい発見をさせてくれるものである。アートは自分ごとという最も基本的なビジネスや仕事へのスタンスをわれわれに気付かせてくれる存在だ。遠山氏はアートは質のいいきっかけだとも言う。アートを自分に取り入れよう。自分の仕事にも。企業のビジネスの中にも。それこそが本当の働き方改革だ。

【プロフィル】吉田就彦

 よしだ・なりひこ ヒットコンテンツ研究所社長。1979年ポニーキャニオン入社。音楽、映像などの制作、宣伝業務に20年間従事する。同社での最後の仕事は、国民的大ヒットとなった「だんご3兄弟」。退職後、ネットベンチャーの経営を経て、現在はデジタル事業戦略コンサルティングを行っている傍ら、ASEANにHEROビジネスを展開中。富山県出身。

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