複合高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)で2日、入居している会社の従業員の感染が発覚した。従業員は地上60階建てビルのオフィスフロア32階に勤務。外部顧客との接点はなく、同社は社員約150人のうち、近隣の席や同じ業務で頻繁な接触があった社員12人に2週間の自宅待機を指示した。
ただ、ビルにはオフィスのほか展望台や美術館、ホテルが入居し、これらの利用客は同じエレベーターを利用する。ビルの管理会社の担当者は「1月下旬から消毒作業をしていたが、今回の感染発覚を受けて共用部分の消毒を強化し、感染予防に努めたい」と話す。
企業の危機管理などを手掛ける経営コンサルティング会社「ミネルヴァベリタス」の顧問、本田茂樹さんは「企業は効率化を求めるあまりにリスクを分散させるなど非常時に対する備えがおろそかになりがちだ」と指摘。その上で「被害は甚大になる可能性もある。日ごろから非常事態が起こりうるか見極め、『想定外』をなくしておくことが大事だ」と話している。