金融

新型保険「P2P」続々登場 SNS仲間でリスクをシェア (2/2ページ)

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 少短2社にP2Pのプラットフォームを提供した、フリッチの富永源太郎代表取締役CEO(最高経営責任者)は「保険のスキームが当初のもくろみと違って再保険と認定されたため引受保険会社がなかなか決まらなかった」と振り返る一方、「小さな集団による身近な保険、親しみやすい保険が求められている」と、今回の仕組みの有用性を強調。プラットフォームを今後も提供する考えで、第2弾として犬種特化型メディアを運営するrakanu(東京都渋谷区)と年内をメドに特定犬種に特化したペット保険を共同開発する。オーナーのリスクをカバーする再保険の引受保険会社は、グループメンバーの規模が大きくなる見込みのため、1000人以下まで可能な損害保険会社を想定する。

 P2P保険は欧米や中国など海外では普及しているが、日本では少短のjustInCase(東京都千代田区)が1月、国内初となる商品として保険料後払いのがん保険「わりかん保険」を発売したばかり。金融を融通しあう「頼母子講」や「無尽」といった日本古来の精神を引き継ぐビジネスモデルだけに広がりが期待される。(松岡健夫)

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