高論卓説

オンライン面接での見極め方 発言促す質問で熱量・合致度を把握 (1/2ページ)

 採用面接がオンラインで実施されるようになった。オンラインツールの導入当初は、使いこなすだけで精いっぱいだったかもしれないが、面接を重ねるにつれ、オンライン面接ならではのノウハウがないことに気づく人が増えた。緊急事態宣言の終わりが見えない中、オンライン面接を活用するレベルにとどまらず、面接効果を高めるレベルに、チャレンジする人が増えている。(山口博)

 そんな人たちからは、「対面に比べて、オンライン面接は、採用候補者の熱量が伝わらない」「自社の企業文化に合致しているかどうか、オンライン面接だと自信がない」という相談を受けている。これらの問題に対して、実は、とても簡単で、すぐに実施できて、ある程度効果が見込める対処方法がある。

 採用候補者の熱量を読み取る方法だが、実は面接する側の発言が、気づかぬうちにそれを阻害してしまっていることが多い。答えが限定される「Aですか?Bですか?」という限定質問よりも、答えが限定されず拡大していく可能性のある「~について工夫したことをどんなことでも挙げてください」という拡大質問の方が、候補者の熱量を測りやすい。

 数人と同時に面接する場合に、無意識のうちに、「では、はじめにAさん発言してください」「次はBさん発言してください」というように、よかれと思って発言者を指名したり、順番を指図したりしてしまう人が多い。あえて、指名も指図もせずに、「話したい方から話してください」と促せば、熱量の一部である行動の能動性や迅速性は測れる。逆は謙譲性や慎重性だ。

 面接する側が質問して答えるだけでなく、採用候補者に対して「他に質問はありませんか」「言いたいことがあれば遠慮なく言ってください」と促すだけで、思考の能動性や迅速性が分かる。

 オンライン面接の場合、説明の順番や返答の内容というような、より単純で単独で発揮されやすいスキルが強調され、声や表情や体の動きを合わせた表現力というような、複雑で組み合わせて発揮されやすいスキルが目立たないという特徴がある。言い換えれば、オンラインでは、パーツスキルは強調されやすいので、候補者の発言や表情を分解して捉えれば、スキルの程度は見極めやすいといえる。オンライン面接は個別スキルを見極めることに向いている。

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