マネジメント新時代

ポスト・コロナの自動車産業 考えるべき3つのキーワード (2/2ページ)

 回復のリード役は

 新型コロナの影響により、日米欧の自動車会社の販売台数は、いずれも対前年比を大幅に下回っている。しかし、中国では1月の発症以来、武漢をはじめ各都市で2~3月に都市封鎖していたが、解除されると、政府の後押しもあろうが、一気に生産・販売を取り戻してきた。

 なんと、4月の新車販売台数は対前年比4.4%増の207万台に回復している。筆者の予想としては、今年は昨年の新車販売台数2570万台に対し、同等もしくは対前年比で10%減のレベルまで戻すのではないだろうか。

 しかし、中国でも第2波、第3波などの到来は免れない。中国の自動車産業も、上述の3つのキーワードに配慮しながら、次第に回復させると思われる。また、回復に伴い、一時止まっていた自動運転車の開発も、自動車メーカーのみならず、百度、テンセント、ファーウェイなどが自動車メーカーと組み、積極的に展開していることも強みといえる。

 ポスト・コロナの自動車産業を想定するに、どこがリード役となるかといえば、欧米は急激に回復とはいえず、やはり最大市場の中国が中心になるのではないか。その際に、いち早く回復にかじを切った中国市場にどのようなアプローチをするかが事業の明暗を分けるであろう。

【プロフィル】和田憲一郎

 わだ・けんいちろう 新潟大工卒。1989年三菱自動車入社。主に内装設計を担当し、2005年に新世代電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」プロジェクトマネージャーなどを歴任。13年3月退社。その後、15年6月に日本電動化研究所を設立し、現職。著書に『成功する新商品開発プロジェクトのすすめ方』(同文舘出版)がある。63歳。福井県出身。

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